えっ、「インスタントコーヒー」じゃなくなるの? ネスレが新呼称を発表してた

日常的に「インスタントコーヒー」と呼んでましたが、そうですかこれからはちょっと言いづらい名前になるんですか。

ということで、ネスレが9/1(Sun)に発売する新商品から「インスタントコーヒー」という呼称をやめて、「レギュラーソリュブルコーヒー」に変更すると発表したそうです。

Foto790Photo:Foto790 By Patrik Tschudin

同社は9月1日に新商品「ネスカフェ ゴールドブレンド90グラム」を発売することにしているが、同商品から呼称は「レギュラーソリュブルコーヒー」に変えるという。

via. “インスタントコーヒー”やめます ネスレ – ITmedia ニュース 

れぎゅらーそりゅぶるこおひい。うーん、舌噛みそうだ。。

品質に拘るネスレだからこそ、言葉通りの即席から脱却した呼称を・・・ということで「溶ける」を意味するSoluble(ソリュブル)を使うことにしたようですね。

で、ソリュブルコーヒーっていうのはこれまで使われてなかったのか? というと、どうもそんなことはないようです。

インスタントコーヒーの歴史を紐解くと、その発明は1899年にシカゴに在住していた日本人科学者カトウ某という人が、コーヒー抽出液を真空乾燥することに成功し、1901年開催のパンアメリカン博覧会にて「ソリュブルコーヒー」と名づけて発表。

ところが、この5年後の1905年にジョージ・ワシントンなる人物がインスタントコーヒーの特許を取得し、以後インスタントコーヒーとして定着していったと言われています。

博覧会での発表などは歴史史料にも確認されているのですが、発明者でない人が特許をなぜ取得できたのかなど、もろもろは今も謎のまま。
ただ、最初の発明から発表にかけては今と同じ粒状のコーヒーを湯に溶かして飲む形態のものを「ソリュブルコーヒー」と呼んでいたことは間違いないようです。

となると今回のネスレ日本の呼称変更は、実はなにげにこの発明者へのリスペクトが裏テーマになってたりするのか? などと訝しんでしまうところですが、どうもそういうことでもなさそう。

ネスレ日本が新しく発売するコーヒー含め、今後製法を「挽き豆包み製法」というのに変更するのですが、日本の公正競争規約では「インスタントコーヒー」と「ソリュブルコーヒー」は全くの別物と定義されていて、どうもこのあたりに起因しているっぽい感じ。

規約によると「コーヒー炒り豆の抽出液を乾燥した水溶性の粉状、顆粒状その他の固形状コーヒー」をインスタントコーヒーと呼ぶのに対し、「粒子の中にコーヒー豆を内包し、湯を注ぐだけで完成するコーヒー製品全般」をソリュブルコーヒーとしているんですね。

新製法として採用される「挽き豆包み製法」は後者に分類されるため、それに伴って呼称変更したと考えるのが素直なようです。

いずれにしても、インスタントだろうがソリュブルだろうが、美味いコーヒーさえ飲めればいいと思っている僕にとっては大した違いじゃないなぁ。
特に先日からバリスタを使うようになってからは、それこそネスカフェゴールドブレンドの美味しさを噛み締めているので、呼称変更しようがなんだろうがインスタントであってインスタントではないコーヒーを楽しみまくってますよ。

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