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MediumというプラットフォームとPublicationsをやってみることのすゝめ

「You、ちょっとブログの更新が少ないんじゃない?」
と言われたり思われたりしているであろう今日このごろ。確かに忙しさも相まってモバデビに書く頻度は少ないのですが、”書く”という行為に関しては、むしろ多くなったというかなんというか。Mediumいいですよ。ついバーティカルメディアなんぞスタートさせちゃいましたからねぇ。。

Mediumってなんぞ?

いまさら知らん人とか、そうそうおらんだろ。という気がしないでもないんですが、「Medium」というサービスがございます。

[外部リンク] Medium – Where good ideas find you.

「Medium」はBloggerやTwitterの創業者として知られているエヴァン・ウィリアムズが2012年に立ち上げた、”パブリッシングプラットフォーム“です。

いわゆるブログ的なものと言えばわかりやすいのかもしれませんが、厳密にはブログとは似て非なるものなので、ぜひとも実際に触って欲しいところですね。

ローンチ当初にアカウントを作って試したことはあったんですが、当時は日本語環境だと使い勝手が悪く、結局2記事ほど投稿して、その後は放置しまくりでした。

ところが、今年に入ってから、随分と使いやすくなったという話をチラホラ聞くようになり、これはもう一度チャレンジしてみようということで、久々に触ってみたら、これがなんともいい感じのプラットフォームになりおおせていたわけです。

特に執筆を行うエディターは秀逸。文字装飾などやれることは少ないものの、実際に公開されて表示されるデザインがそのまま。Embed.lyを買収して実現したoEmbedの機能性の高さなどは、書いていて気持ちのいいものなんですよ。

最近お請けした某案件でも、WordPressのビジュアルエディタで、いかにどれほどMediumライクな状態に持っていくか? ということに腐心してしまうほどです。

まぁ、そんなこんなで最近は、わりとコンスタントにポコポコとMediumに記事を投稿していて、メディアまで作ってしまいました。。

[外部リンク] ホシナ カズキ – Medium

[外部リンク] HOSHINACAZUKI

[外部リンク] かりーぱねっと!

Publicationsでメディアも作れる

MediumではPublicationsという機能が提供されています。

これはMediumを利用しているアカウントであれば、誰でも使うことのできる機能なんですが、この機能の何がすごいって、誰でも簡単にウェブメディアを立ち上げられるんですよ。

基本的に専門的知識は必要なし。ほぼ直感的に作ることができるんですね。

もちろんきちんと整えようと思うと、それなりにヘッダー画像やロゴ画像といったクリエイティブ素材をしっかり準備しないといけないわけですけど、(やや設定手順がブログサービスと異なるけど)独自ドメインを使うこともできちゃうので、サクサクっといい感じのウェブメディアを開設できちゃうんです。

で、もうひとつPublicationsの大きな特徴として挙げられるのが、「みんなで書ける」ということですね。

自分で作ったPublicationsには、Mediumアカウントを持つ人なら、誰でも書き手として追加することができます。ちゃんと権限も割り当てられるのもポイント。
例えば友人同士で「よっしゃ、なんかメディアやろう」なんて話で盛り上がったら、その場で即座に立ち上げることだって可能なわけです。

WordPressやMovable TypeといったCMSやブログサービスなんかでも、アカウントを追加して集団でメディアを作っていくことはできますが、追加して書き始めてもらえるようになるまでが結構面倒なんですよね。

その点、Mediumの場合は、すでにMediumのアカウントありきでスタートするので、だいぶ手間が省略された状態でスタートすることができちゃいます。

バーティカルメディアに向くかも

個人的な考えですが、Publicationsは、いわゆるバーティカルメディアに向いているのではないかと思っています。

バーティカルメディアとは、特定テーマに特化したメディアのことです。

そもそも、Publicationsで書いた記事は、書いた人のストーリーとしても並ぶようになっています。要はMediumの個人ページに、Publicationsに投稿した記事も一緒に表示されるわけです。

Publicationsは、そうした雑多な話題が並ぶであろう個人のストーリーから、特定の話題だけを抜き出して、ひとつのメディアとして仕分けする、まとめる機能とも言えます。

そうした意味では、企業のオウンドメディアにも使いやすいかもしれません。
自社製品のヘビーユーザーである人をライターとして迎え、企業によるPublicationで発信していくことは、ある意味でユーザーの声を生み出すことに直結することですからね。

Publicationsで収益化の道も

ブログと違って、広告は置けない。
だからブログみたいに収益が上がらない。

そんなふうに思う人もいるかもしれません。しかし、最近のMediumの試みとして、Publicationsで収益を上げられる仕組みを、限定的ではありますが提供しはじめています。

[外部リンク] 

まだ始まったばかりで、今後どう展開されるかはわかりませんが、すべてのPublicationsを対象に、展開されていく可能性だってあるかもしれません。

上述したように、現時点ではまだ好きなように広告も置けませんし、そこから収益が発生するという流れはまだありませんが、割りと早い段階で何かしらの形で収益性のある構造が実現されるのではないかと思います。

まずは触ってみることが大事

既存のブログサービスやCMSは、非常に便利ですし、Mediumと違って自由度が高いのは事実です。しかし、実際に始めるまでの準備に時間を取られやすいというのも事実です。

その点、MediumとPublicationsは、「やってみよう」と思ってから、実際にスタートするまでの手間が、既存のものと比べるとほぼないに等しいわけです。

別に何かメディアをやろうと思わなくても、単純に個人アカウントを作って書きなぐり、あとからPublicationsを作って放り込むということも可能なので、まずはテーマを絞らずに伝えたい事を伝えるために書くことからスタートすることだってアリです。

「自分にはブログがあるから」
「伝えるならソーシャルメディアでも足りるから」
と言って敬遠している人もいるかもしれませんが、ブログやソーシャルメディアとはまったく異なるプラットフォームとして、まずは触ってみることをオススメしたいですね。

Mediumの良さは触って、書いてこそ初めてわかるものもあると思います。
とにかくまずは触ること。触りもせずに自分に合うか合わないかを判断せず、実際に触れて書いてみてからでも遅くはありませんよ。

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