Android OSを標的としたウイルス感染が急増中
2011年から2012年にかけてスマートフォンのシェアは急速に拡大していくことが予想される通り、最近は大学生を中心にスマートフォンのユーザーが増えています。
ところが、その影でAndroidを対象としたウイルスの感染が急増している模様です。
フィーチャーフォンと違って、よりPCに近いものだという認識が一般的に薄いのか、そうしたウイルスの脅威に対して無関心な人も多いのも感染急増の一因かもしれませんね。
Androidを狙うウイルスに感染すると、
- 端末の電話番号や所在地の情報を勝手に送信される
- 登録した連絡先に「(アプリを)違法ダウンロードしました」などのメッセージを勝手に送信してしまう
- 高額な料金を請求される電話番号に勝手に接続される
- 受信したメッセージを勝手に別の端末に送信される
- 通話を盗聴されたり遠隔操作される
- 有料サービスに勝手に登録される
といった被害を受けることになるとのこと。
感染経路は大半がAndroidアプリによるものと見られています。アプリをダウンロードして起動することでウイルスに感染するという流れ。
トレンドマイクロの調査だと、2010年末には5種類だったのが、先月の段階で57種類にまで増加しているそう。今後もウイルスの種類は増えていくんでしょうねぇ。
これを受けて、先月段階で「日本スマートフォンセキュリティフォーラム」が設立されていて、今後はこの問題に対処するとのこと。7月早々にウイルス情報を公開するということらしいですが、まあ感染したかどうかのサーチツールや、感染してた場合の駆除ツールと言ったものについては、まだ先になりそうな感じですね。
こういうことへの対抗策は、兎にも角にも一にも二にも、怪しいアプリをダウンロードしないこと、怪しいサイトにアクセスしないことに尽きます。
感染した場合は、自分だけでなく他人にも被害や迷惑をかけることになりかねないということを意識してスマートフォンを使っていただきたいですね。