Facebookユーザーを対象にした人質マルウェアが出現したらしい
Facebookアカウントを対象とした新たなマルウェアが出てきたそうです。
割と悪質というかなんというか、直球で言えば「お前のアカウントは預かった。返してほしくば金を用意しろ」っていうものらしいですね。
要するにFacebookのアカウントを人質(アカウント質?)に取って、金を騙し取ろうというシロサギ的マルウェアといったところでしょうか。
仕組みとしては、ユーザーのブラウザにマルウェアが入り込み、その状態でFacebookにアクセスすると、
「君のアカウントは一時的にロックされてるんだ」
と表示させるようにし、ここからアカウント解除のためには、ユーザー自身のFacebookポイント(Facebook上で利用可能な決済ポイント)を購入してくれってなことを要求してくると言うもの。
日本の場合だと、アカウントを明らか偽名で登録しているとこうした処置をとられる、いわゆるBANされた状態っていうのがあるので、こうした騙しには引っかかりにくいかなぁとは思うんですが、本名で登録することが普通な欧米なんかだと、BANされたときの対応方法とかが微妙にわからなくて、言われるままにホイホイ入金してだーまーさーれーたー! なことになるのかもしれません。
アホな意見として「こういうのは運営しているFacebookがきちっと対策をするべきだ!」みたいなことを言う人がいるんですが、これはそもそもブラウザを狙って通信に介入する手口が使われているので、Facebookにはどうにもできないんですけどねぇ。
誰が悪いかって不用意にメール開いたり、怪しいサイトに出入りしたりするユーザーが悪いわけで。
日本では2011年7月1日からFacebookポイントが利用可能になってますが、まだ全然普及すらしてないので、こうしたマルウェア被害が出そうな気配はありません。
しかし、いずれFacebookポイントのみならず、Web上の電子決済が普及していくなかで、日本でも同様の、場合によってはもっと悪質なものが出現することだって考えられますからね。
さっきも言いましたが、気をつけるのは自分自身ですぞ。