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「きになるき 男の小料理」噂の熟成まぐろに感激! 旬の食材を抜群に活かした隠れ家的居酒屋 (東京・渋谷)

夫氏と出逢って間もない頃から話を聞いて&彼が書いたブログを読んで、気になって仕方がなかった「 きになるき 男の小料理 」

つわりの症状がおさまり、味覚、食欲、そして食い意地がやっと戻ってきた妊娠18週目の8月下旬、久しぶりのディナーデートを楽しみに行ってまいりました。

カウンターのみ&地下にある隠れ家的居酒屋

場所は、渋谷・道玄坂上の交差点の手前にある雑居ビルの地下1階。カウンターのみのアットホームなお店です。

午後7時に予約した人が全員そろったら、まずはドリンクの注文からスタート。
この日は、2人1組のグループが私たちを含めて5組、計10人でした。お店はほぼいっぱい (詰めると12人は入れるそう)。

ドリンクは飲み放題。ビール、焼酎、サワー、酎ハイ、ハイボール、カシスオレンジなどから選べます。

妊婦の私はウーロン茶をオーダー。「常温もありますけど、どうしますか?」と聞いてくれた心遣いがありがたい!
夫氏はハイボール。お店のこだわりである強炭酸を使っているので、絶えずシュワシュワしていて美味しそうでした。

この炭酸で飲む梅サワー、さぞかし美味しいだろうなあ・・・・・・(遠い目)。

蛍茄子、茶豆・・・旬の野菜をシンプルに

さっそく出てきた1品目は、蛍茄子と呼ばれる茄子。
水茄子に比べてアクが少なく、まるで青りんごのような爽やかな味で、食感も野菜というよりはフルーツのイメージ。

味と食感をぜひ味わってほしいとのことで、何も付けず生のままいただきましたが、たしかにこれはさっぱりしていてクセになる!蒸し暑い日にぴったり。

次にいただいたのは、めかぶのポン酢和え。上にはとびっこがたっぷり載っています。

でも、この一品のメインは、めかぶでもとびっこでもなく、ポン酢だそう。
黒酢や橙酢を混ぜて生み出されたポン酢は、柑橘の風味がいい具合に効いていて、めかぶのぬるぬる感と不思議とマッチしていました。

このポン酢、家でこしらえて、アボカドとかと合わせてみたいかも。

そして個人的に気に入ったのが茶豆。
今まで巡り合った茶豆がマズかったからなのか、茶豆に対して少し苦手なイメージがあったのですが、これは美味しかった!

晴れの日が多く、めちゃくちゃ甘く育った茶豆から更に甘みを引き出すため、塩と醤油で茹でたとのこと。
味はひと言で例えるなら、とにかく「豆!」。

素朴な味で食べ始めたら止まらないというやつなのですが、店長から、全体の1/3を茹でたての熱いうちに、残りの2/3を10~15分ほど経って冷めてから食べてほしいとのリクエストが。

一気に平らげてしまいたい衝動をぐっと我慢して、常温程度にまで冷めた茶豆を口にした瞬間、「ああ、たしかに!」と激しく納得。
少し時間を置くことで、ますます甘みが感じられるようになるのです。
ハマるなあ、これ。

白子とイクラをこんなふうにいただくなんて!

茶豆の美味しさに浸っていると、店長が何やら長細い白いものを取り出しました。

何かと思ったら、鮭の白子とのこと。

子どもの頃の7年間をアメリカの内地で過ごした私、鮭の白子なんて食べるのが初めてどころか、見るのも初めて。
「どうやって調理するんだろう・・・・・・」
「内臓系は若干苦手なんだけど、大丈夫かしら・・・・・・」
と、どきどきわくわくしながら待っていました。

しばらくして出てきたのがこちら。

第一印象は、「なんだかたらこっぽい!」
内臓だけれども、たらこは大好物の私。これなら食べられる! と、勧められたとおり、まずは何も付けずにそのままいただきます。

内臓なのに鮭の味がするし、しっかり血抜きがしてあるおかげで臭みもまったくなし。内臓のぐにゃっとした食感にも苦手意識があるのですが、少し弾力があって、歯ごたえも問題なしでした。

そのままでも全然いけるのですが、店長のおすすめどおり、ふた口目はお皿の左上のお塩を付けて。
これ、イギリスのマルドンという海塩なのですが、まろやかな塩味に少し酸っぱさが混ざっており、驚くほど魚料理にぴったり。

塩を付けることで白子の味が引き締まり、更に美味しくなりました。

時を置かずしてやってきたのは、イクラとトウモロコシの炊き込みご飯

もうね、この彩り! 写真を見ているだけで、文章を書いている今も味が鮮明によみがえり、口の中がヤバイことになっています (汚くてすみません)。

店長のこだわりはふたつ。
まずはイクラですが、旬の時季にはまだ少し早いので、通常より粒が小さめとのこと。それを二度漬けして仕上げているそうです。
そして、トウモロコシ。生のトウモロコシを使っているゆえのシャキシャキ感。このふたつを活かすために、ご飯に鶏肉を加える以外は、塩のみで炊いているとか。

それぞれの具材をまずは別々に食べて味わって、満足したところで混ぜ混ぜしていただいたのですが、しばし沈黙したくなる (というか、本当に言葉を発するのを忘れていた) ほど美味!

欲を言えば、ご飯に入れる塩はもう少し抑えたほうが、トウモロコシの甘みが出るかな、と思ったのですが、この辺りは個人の好みにもよりますね。

それにしても、イクラとトウモロコシの組み合わせって考えたこともなかった!
以前居酒屋で働いていて、そのおかげでいろんな発想ができる、とおっしゃっていた店長ならではのお料理だな、と感じました。

ついにやってきた熟成マグロ、そして締めの鍋

そしてついにその時がやってきました。

夫氏から話を聞いて、ずーっと気になっていた熟成マグロ。

5日間熟成させたマグロの外側部分をざっくり切り落とし (肉でいうとカビが生える部分に当たるそう)、右の写真のようにスライスした後・・・・・・。
脂の面をガスバーナーで直に炙り始める店長。店内にはたちまち素晴らしい匂いが立ち込めます。

噂の熟成マグロ、完成!

まずは、手前にある生の一切れからスタート。
少し噛むと、後はまさしく「口の中で溶ける」という表現がぴったりで、「あれ? マグロってこんな食べ物だったっけ?」と思わず頭の中にはてなマークが現れました。
もちろん、鮭の白子のときと同じ、イギリスのマルドン海塩を付けて食べても◎。

時計回りに進んで、次はお皿の左上の炙りへ。
わさびを載せて食べると、これまた素晴らしいお味。

カマトロという頭に近い部位なので、かなり脂がのっており、そのせいなのか、わさびをしっかり付けても苦味を感じません。

そしてラストは、炙りをマルドン海塩で。塩のジャリジャリ感も、とろけるようになめらかなマグロに合います。至福のひととき❤

残り時間も少なくなってきたところで (2時間制のコースです)、締めのグリーンカレー鍋が登場。

鶏肉などからとった出汁が効いたグリーンカレースープに、豆もやしと豚バラ肉を入れます。
お肉をよーくほぐして、スープが煮立ったら、ライスペーパーを投入。

しんなり柔らかくなったタイミングで、もやしと豚肉をくるみます。これで完成。

「美味しい!」と言いながら猛烈なスピードで食べる夫氏。
かたや猫舌な私は、しばらくお椀で冷ます羽目になりましたが、大きく口を開けてバクっといってみると、「あー、これはヤバイやつ・・・・・・」と思わず呟かずにはいられませんでした。

レモングラスなど好みが分かれるスパイスはあまり使っていないとのことでしたが、それでもどことなくグリーンカレーっぽさがあるんですよね。
後からじわじわ辛さがくるからか、気が付いたら顔全体に汗をかいていました。この感じ、タイで現地の料理を食べていたときもよくあったなあ。なんだか懐かしい。

最後は、うどんを投入。

わりと細めの麺なので、フォーっぽさがあり、グリーンカレーとよく合います。
ある程度食べたところで、店長におすすめされた花椒をふりかけると、これまたピリッと味が引き締まっていい感じに。
スープも、気付いたらほとんど飲み尽くしていましたw

食べ終わった感想をひと言でまとめると・・・・・・。


ヨメデビ

ああ、これが噂の「きになるき」かあ。たしかにこれは噂になるの、納得。メニューも日によって変わるようだし、何度も通いたくなるの分かる! 出産までにあと数回はリピートしたい!

全然ひと言になっていない感はありますが、「きになるき」初訪レポは以上です。

思わず笑ってしまった焼酎ボトル。うーん、いいわあw
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