テレビで話題の日光天然氷「四代目徳次郎」のかき氷が想像以上に美味すぎた件
コレ喰ったらコンビニで売ってるかき氷(氷菓)はもとより、縁日のかき氷とか食えなくなりますよ。
ここ2〜3年くらいですかね。テレビや各メディアで取り上げられ話題となっている栃木・日光の天然氷を使ったかき氷が、恵比寿の三越で食べられるってことで、足を運んでみました。
恵比寿の三越のB2F、エスカレーターを降りてすぐのところに出店しています。
出店といっても夏季限定の催事扱いなのだそうです。なので、ちと急ごしらえ感があるのはご愛嬌といったところでしょうか。
四代目徳次郎とは?
「四代目徳次郎」は栃木・日光で天然氷を製造する蔵といったところでしょうか。
天然の寒さで池が凍るのを待ち、しっかりとした氷ができたならば、伝統の氷室に貯蔵しおがくずで保冷します。強いこだわりで作られていて、思い通りの氷ができなければすべて割って池から追い出し、再び凍るのを待つほど。
さらに手間も尋常じゃなく、厳冬の日光に雪が舞えば、氷が傷まないように積もった雪を人の手でかき続けなければなりません。
こうした天然氷を製造する蔵は、かつて大正時代の頃に80軒以上あったそうですが、現在は「四代目徳次郎」を含め、わずか5軒しか残っていません。
実を言えば「四代目徳次郎」も2006年に終止符が打たれるはずだったのですが、この伝統を絶やしてはいけないと現4代目の山本雄一郎氏が継承したんですね。
以後、まぁ言い方は悪いんですが商売っ気を全開にして、ブランド天然氷として展開。全国的に知られるものになりました。
ブランド天然氷だからこそ安くはない
なんだかんだ言ってもかき氷ですからね。そんな高いわけがないだろう・・・だなんて高をくくっちゃいけません。いみじくもブランド天然氷。これが結構な価格設定だったりするんです。
ちょっと上下に分けて撮影してしまったんですが、上の写真が「四代目徳次郎」のかき氷のメニュー一覧です。
秘伝の黒糖蜜(840円)にはじまり、地産である栃木のいちご、ブルーベリー、レモンシロップ、ゆずなどなどを使ったものが用意されています。
数あるメニューから選んだのは「栃木県二宮産とちおとめ使用のシロップ」(840円)。
果たしてかき氷の定番シロップのいちご味とはどれほど違うのでしょうか。
衝撃的な美味しさ! これがホンモノのかき氷なのかッ・・・!
積もった白雪のごとき繊細な氷。思わず「おおぅ」と声を上げてしまいましたよ。
とちおとめがわずかばかり残ったシロップの朱に彩られた姿がなんとも美しい。
口に入れてみると、信じられんほどふわっふわ。それなのに決してサーッと溶けていくわけではなく、シャリシャリとした食感があるんです。
そして特徴的なのが氷自体の味。
氷は無味なものという既成概念がありますけど、見事に覆されました。
「どんな味?」と訊かれるとなんとも返答に窮してしまうんですが、決して無味ではない。なんだろう、味というか旨味と言えばいいんでしょうかね。シロップとは異なる味が口の中に広がります。
そんな氷に掛かったとちおとめのシロップが素晴らしい。強い甘みでありながら、とちおとめ特有の僅かな酸味のおかげか、ちょうどよい甘さに抑えてられています。至福。
もうね、どんな言葉を並べても陳腐。ただただ美味い。それに尽きます。
ほんの10分にも満たない時間で食べ終わってしまいましたが、食べてしばらくは余韻に酔いしれちゃいましたよ。というかかき氷で余韻を感じるとか初体験ですわ。
これはぜひとも出店期間中に再び足を運んで、他の味も堪能したいところ。夏が来たら毎年味わい続けたい至高のスイーツですね。
機会があればぜひ蔵にもお邪魔してみたいです。