Google Chrome 49から新アルゴリズム「Brotli」を実装 → 約25%の高速化!
Chromeユーザーに朗報ですよ。
近々リリースが予定されているGoogle Chromeの次期バージョン49が、今よりも約25%もウェブページの表示高速化を実現しちゃうそうです。
いやはや、これはすごいなぁ楽しみだなぁ。
Photo: By Marcin Wichary
ページ表示高速化の理由。それは新しく実装される圧縮アルゴリズムにあります。
その名も「Brotli」。
2015年9月にオープンソースとしてGoogleが発表した圧縮アルゴリズムです。
これがいよいよ次期バージョンのGoogle Chromeに実装されるわけですよ。
Googleのウェブパフォーマンスエンジニア・Ilya Grigorik(イリヤ・グリゴリック)氏のGoogle+への投稿によって、次期バージョンへの実装が明らかになったわけですけど、この新アルゴリズムの実装によって期待されるのは、高速化はもちろんですが、何よりモバイルにおけるデータ転送量の縮小と、バッテリー消費の減少じゃないですかね。
現在採用されている圧縮アルゴリズムと比べると、20〜26%も圧縮率が向上しているそうです。数値だけ聞くと、なんかそこまで速くなる感じはしないんですけど、きっとびっくりするくらい体感速度が変わるかもしれません。
しかし、この「Brotli」。
ここまで非常に期待を持たせておきながら、実はHTTPS接続のウェブページにしか適用されないという仕様となっています。
「そんなバカな・・・!」とお思いでしょうが、残念ながらそういうことらしいです。つまり大方のウェブサイトやブログメディアでは、なかなか高速化を感じられないということですね。。
Googleは以前からHTTPS対応を推進・優遇する方向を突き進んでいるわけですが、いよいよその波はブラウザにも来たか、という感じです。
なお、Firefoxも次期バージョン44でChrome同様に「Brotli」を実装予定だそうですから、今後ほかのモダンブラウザも追従していきそうですね。
ちなみに、当ブログは2015年9月からHTTPS対応を実施しましたが、個人ブログレベルではまだまだ対応しているところは少ないのが実情。
今回の「Brotli」実装による高速化がどれほどのものなのか、リリースされた折にはぜひ当ブログで確認してみてくださいw