「丸鶏もと家」 ホロホロになるまで煮込まれたホクホクな丸鶏が絶品 (東京・赤羽)
年も明けて松も取れた先週の、コグレさん(kogure)にお呼ばれして、赤羽の「丸鶏もと家」のプレオープン試食会に行ってきました。
「丸鶏? なぁにそれ?」っていう程度しか知らなかったんですが、韓国ではポピュラーな、名前の通り鶏を丸々入れた水炊き鍋のこと。韓国では「タッカンマリ」と言うそうですが、「丸鶏もと家」ではそれを日本人向けにアレンジして提供してくれます。
場所としては、赤羽駅よりかは赤羽岩淵駅に近いかな。
僕の場合は路線的に赤羽岩淵のほうが出やすかったのでそちらから。赤羽岩淵駅の1番出口を出て左へ。ちょっと路地を歩いて赤羽駅方面へ歩くこと1〜2分くらいで到着です。
こちらはオーナーのウォンさん。コグレさんが昔アメリカを放浪してた折に知り合い、1ヶ月ほど過ごしたお仲間だそう。
ドリンクも色々揃っていました。ビールはプレミアムモルツ、ハイボールはもちろん角瓶。
個人的にちょっと苦手なので口にはしてないのですが生マッコリも出されました。
なんでもあんまり日本には輸送保存の兼ね合いでほとんど入ってきていない銘柄らしいですね。いわゆる瓶内発酵をしているタイプ。
飲んだ人に聞いてみると、日本の白酒に近い味わいだそう。ふむふむ。
キターーーーーー! 丸鶏!!!
すっごいですね。鍋にどかりと鎮座する鶏の香りが素晴らしい。
あ、思い出すだけで口の中に唾液が・・・。
朝から煮込みに煮込まれていたとのことで、もうホロッホロ。
レンゲでちょっと押すだけでハラハラと崩れてしまうほど柔らかいんですよ。やばい画像見ながら唾液が垂れそう・・・。
味付けは個人のお好みで。
いろいろ調味料が用意されているんですが、まずは自家製の辛味噌でいただきました。これが美味い。辛味噌美味い。辛い美味い辛い美味い。
そして驚くほど柔らかい。柔らかいんだけどちゃんと食感が生きてる。すごいなぁ。
そして骨まで食えます。まぁさすがにぶっとい骨までは食えませんでしたが、いわゆる小骨的なものは普通に食えるくらい煮込まれてるんですよ。カルシウム万歳。
このほかの味付けとして、福岡名物の調味料「YUZUSCO」に「SHOGASCO」、マスタード、酢、一味唐辛子といったものがあったのですが、個人的に辛味噌に次いで美味いと思ったのが、
このアンデス産の岩塩。これが純粋に鶏の旨みを引き立ててくれるんですね。
偉大なるかな塩。
辛いのもいいんですが、さっぱりと鶏を味わいたいという人には塩がオススメですね。
いっそのこと、世界のいろいろな塩を用意してもいいんじゃないかなぁ。
結局この丸鶏、9人で4羽をペロリとたいらげちゃいました。美味かったすなぁ。
合わせてキムチやチャンジャも出されたのですが、これも美味かった。
キムチを取り分けた丸鶏の皿に入れて、鶏肉と一緒に味わっても見たんですが、辛味噌が合うようにキムチも非常に合っていて、これまた美味しかったですよ。
そしてやっぱり鍋と言ったら〆ですよ〆。
試食会ということで、今回は4種類の〆を味わわせていただきました。
今回は韓国の冷麺の麺でしたが、盛岡冷麺の麺も試してみたいと言っていましたね。
いずれの〆も非常に美味しい。美味しかった。
しかし、参加者満場一致で「これ最高!」となったのが意外なる伏兵・乾麺でした。
要はインスタントラーメンの麺なのですが、あのインスタントラーメン特有のちぢれによって、濃厚な鶏のダシが染み渡ったスープがよくからむんですね。しかもスープをよく吸っているので、これまたグッと鶏の味を最後まで楽しめる。
いや意外や意外。あの乾麺がこんなに鍋の〆にピッタリくるとは。。新発見でしたねぇ。
個人的に雑炊〆をするならば、丸鶏を仕込む際に、丸鶏の中に洗った米と臭み消しの生姜を入れて、そのままぐつぐつと煮込んで中の米を取り出し、それを〆の雑炊に使ってもイイかもしれないと思ったり。
鶏の味をギュッと米が吸収しておいてくれるので、さらに濃厚な雑炊ができるんじゃないかなぁと。
多分長時間煮込むと米溶けるから、途中で取り出したりしなきゃいけないとかめんどくさいことになるかもしれませんけどね・・・。
まぁそれは兎も角、最初から最後までガツンと鶏を味わいたい。そんな人には是非とも足を運んでほしいですな。鶏の水炊きとか鶏の鍋とか、そういう域を超えて見事なる鶏料理です。
気になる価格ですが、丸鶏は大と小の2種類があって、それぞれ大が3000円、小が2600円とのこと。小だと2人前くらいなので、どうせ頼むならば大のほうがいいですね間違いなく。
今週のからオープンしていますので、鶏肉大好きな方、鍋大好きな方は是非足を運んでみて下さい。ウォンさんの軽妙なるトーク付きで食・雰囲気共にとても楽しめるお店だと思いますよ!