これは秀逸なアイデア! このアンビエントな映像、CGじゃないんだぜ
いやー、これはちょっとびっくらこいた。アイデアが見事すぎ。
数々のCG作品を手がけてきたことで知られるgmunkが、さきごろ「モーニング・フェイズ」を発表し、脊椎損傷を長年患っていたことが明らかとなったアーティスト・BECKのライブのために用意した映像なんですけどね。
いやこれはもうとにかく観てもらったほうがいいや。
ストライプがグワングワンとうごめくアンビエントな映像。
BECKの「Where It’s At」のけだるい感じも相まって、とてもいい感じの映像に仕上がっていますよね。
とまぁ、ライブでもかなり効果的な演出になったこの映像ですが、驚くべきはその制作手法なんですよ。
@gmunkと言えば映画「オブリビオン」のスクリーングラフィックや、映画「TRON」のオープニングタイトルを始めとしたCGなど、数々のCG作品を手がけてきたことで知られている人物。
そんな人が作ったわけですから、このアンビエントな映像もCGなんだろうと思うじゃないですか。ところが一切CGは使っていないんですよ。マジでノンCG。
ほんなら、どうやって作ったのさ?
ってことになるわけですが、その答えがコレ。
そう。今や懐かしの受像機・ブラウン管を撮影していたのです。
と言っても、ただブラウン管にカメラを向けたところであんなグワングワンとしたストライプは生まれません。
裏側で磁石を使ってブラウン管に映し出されたストライプを変形、さらに色ズレを生じさせることで、あんな不可思議な映像にしているんです。
うーむ、秀逸なアイデアですよねぇ。
via. BECK – Where It’s At by GMUNK | Designcollector