ウェブサイトをスマートフォンに最適化する5つの理由

docomoやauがAndroid OSを搭載したスマートフォンを続々と投入しはじめたことで、このところ急速にシェアを伸ばしつつあるスマートフォン。
将来的に全キャリアでiPhoneの投入も考えられる今、しっかりと考えておかなければならないのが、ウェブサイトのスマートフォン最適化というやつです。

スマートフォンに搭載されているブラウザは、そもそもPC向けウェブサイトを閲覧できるものです。
そのため、「わざわざケータイサイトみたいに対応する必要なんかない」と言う声を多く聞きますが、これってモバイルサイトを主軸としてやってきた自分にとっては、そりゃ違うよーと思うわけです。

単著で出させていただいた「ケータイサイト解体新書」でも、チラッと言及したのですが、やっぱりスマートフォンはスマートフォンで、きちっと最適化させたサイトを提供すべきだと考えています。

というわけで、その理由を以下にまとめてみました。

スマートフォン

スマートフォンの使い勝手

スマートフォンの多くは3〜4インチでタッチパネル対応の液晶を搭載した端末です。

PCの画面と比べれば、当然圧倒的に小さく、いくらPC向けWebサイトを表示できると言ってもやはり見づらい。。
ピンチインすれば見たい箇所を拡大できますが、わざわざピンチイン・ピンチアウトしながら閲覧するのは、ユーザー的には不便なものです。

そのためにはやはりスマートフォンの画面サイズに最適化させたり、タッチパネルでの操作を前提としてリンクエレメントを最適化したりする必要があると言えます。

スマートフォンの通信速度

使い勝手のうちかもしれませんが、2つめの理由としてスマートフォンの通信速度が挙げられます。

スマートフォンといえども通信速度は現在のところ最大実効速度7.2Mbpsですから、あまりサイトが重いと表示に時間も掛かりますし、その分アクセスしたユーザーにとってストレスを与えてしまうことになりかねません。

PC向けウェブサイトの場合、スマートフォンよりも高速な回線であることを前提に組んでいますから、多少サイト全体の容量が大きかろうが問題はないですけど、それをいざスマートフォンで閲覧! となれば、レンダリングに掛かる時間が長くなり、ユーザーを瞬間的に離脱させてしまう要因になることも考えられます。

そのうち今以上の高速回線が使われるとは思いますが、それでもサイトを組む際に容量を抑えることを考えないといけません。

スマートフォンからのアクセス率

これは日々刻々と・・・というと大げさですが、実際iOS(iPod touchやiPadを含む)端末やAndroid端末からのアクセスというのは、かなり増えてきています。

実際、このブログの場合だと、2011年1月はスマートフォンからのアクセスが0.93%だったものが、先月には10.02%まで上昇しているという状況です。

こうした傾向になってきたのは、スマートフォンの普及と共にソーシャルメディアの利用が上がり、そこからの流動数が増えていることからでしょうね。実際、うちも参照元はFacebookが最も大きいですし。

今後もこの流れはより顕著になっていくのではないかと思われます。

スマートフォンでは閲覧できないこともある

スマートフォンの場合、PC向けに制作されたウェブサイトにおいて非対応となってしまう要素もあります。
代表的なところではFLASHコンテンツですね。iPhoneなどのiOS端末では閲覧ができません。

また、最近はそうそう使われていませんが、iframeを使っていたりすると、これも正しく表示できないこともあったりします。

さらに、PC向けのコンテンツとして某かダウンロードさせるなどしている場合、これもスマートフォンでは対応していませんから、そのコンテンツをスマートフォンに表示させるのは意味がありません。

こうした非対応、あるいは対応が微妙な要素については、やはりスマートフォンでは表示させない、あるいは表示できるように作り替えるという作業が必要になってきます。

スマートフォンだからできることもある

逆にスマートフォンだからできることというのもあります。

ケータイサイトとも共通するのが、例えばPhonetoリンクといったもの。
スマートフォンも電話なわけですから、Phonetoリンクを使えば直接電話をしてもらえるようにすることができますよね。

また、ケータイでは面倒だったGoogleマップの経路案内も簡単に実装できますし、PCに近い端末だからこそ、より容易にソーシャルメディアのAPIと連携させたコンテンツを出していくことも可能でしょう。

これからのことを考えるなら今のうち

とまぁ、5つの理由を書き連ねてきましたが、今後の流れとしてスマートフォンの普及は確実です。
そうなったときに、ユーザーにとってスマートフォンからは閲覧しづらいWebサイトだけでしのぐのは、場合によって大きな機会損失になりかねません。特にECサイトはかなり厳しいことになるんじゃないかなと思います。

とは言えこの不況下で、なかなかそうした予算が割けないなど、コスト事情も厳しいはず。
しかし、段階的にでも今のうちから対応を行っていくのがいいのではないかと思っています。

スマートフォン普及の流れに今から乗っかっておくことで、競合他社との差別化にも繋がっていきますからね。