8000円以下でこのクオリティはすごくね? 「TTArtisan 35mm F/1.4 C」
X-E3の常用レンズに決定です
いやー、いいですねフジフイルム「X-E3」。
サイズ感もさることながら、画作りが良いカメラですよ、ほんとに。まあ後継機の噂も出ていて気になりますが。
そんなX-E3なんですが、先日中華レンズではポピュラーな、7artisansの25mm F1.8単焦点レンズを買い求め、マニュアルで撮影する楽しさにハマっております。
35mm判換算で38mm相当のレンズは広すぎず狭すぎず丁度いいと感じる画が撮れて、ここ最近はこのレンズを付けっぱなし。よく動く1歳児の撮影もこれでこなしています。
近接撮影になかなか強くて、オールラウンドに撮影ができるレンズなのですが、やや不満なのが無限遠出ねえっていうことでしょうか。オーバーインフというわけでもないんですが、個体の問題なのかなあ。
まあ、それでも特に不都合もないし、いいかーと思っていたのですが、もう少しポートレート向きな画角のレンズも欲しいと思いはじめました。具体的には35mm判換算で50mmくらいのレンズが欲しい。
そこでちょっと調べてみると、今年新しく発売された中華レンズがなかなか良さげだったのですよ。
それこそ今回ご紹介する「TTArtisan 35mm F/1.4 C」です。
Leica向けマニュアルレンズで知られるTTArtisan(銘匠光学)
TTArtisan(銘匠光学)は、中華レンズの中でも高級路線を走っていて、特にLeica向けのマニュアルレンズを数多く出してきていることで知られた新進気鋭のブランドです。もともと7artisansのレンズ生産を請け負うメーカーによる独自ブランドということもあって、その技術力と開発力の高さもあり、中国の写真愛好家の間では期待のブランドになっているようです。
そんな高級路線なブランドが、2020年10月に突如としてマイクロフォーサーズ/APS-C用のレンズを独自設計で出してきました。しかもお値段は高級路線ブランドとは思えないほどお安い。F1.4ととても明るいレンズなのに8000円前後ですよ。そりゃ買うよ、買っちゃうよ。
8000円を切るとは思えない外観
箱を開けてみると、さらに半透明な袋に入れられたレンズがお目見え。思ってたよりも小さい。
なかなかに重厚感のある外観。金属製ゆえですね。重さは188gとのことなので、素材はアルミニウム合金ではないかと思われます。しっとりとした触り心地も良い感じ。
レンズ側が絞りリングとなっていて、回すとクリック感のあるタイプ。F1.4〜F4までは1/2段で調節が可能で、F4以降は1段ずつの調節が可能です。レンズサイズ考えると、このくらい割り切ってるほうが使いやすいですかね。
ボディ側のフォーカスリングは滑らか。最初は「少し重いかな?」と感じましたが、慣れれば全然スムーズ。むしろフォーカスが行きすぎず戻りすぎずでいい感じ。
左が開放しきったF1.4、右が絞りきったF16。絞り羽根の枚数は10枚で構成されています。
絞り羽根もきれいな状態。曲がったりしていないし、良き良きです。
レンズキャップは39mmのスクリュー式。外れる心配はだいぶ軽減されますが、レンズに指が触れる可能性が高いのでレンズフィルターを導入すべきかなと思いました。あるいはレンズキャップ変えるか。個人的にはレンズフードを導入して、レンズキャップを付けるつもりです。レンズフィルターも。
実際に撮影してみた
とりあえず、いろいろ撮ってみました。
先に言っておくと、無限遠がしっかり出ます(笑)
いつも使っているVelviaをカスタムした状態で、JPEG撮って出しです。
価格からは考えられない優秀さ
ということで、いかがでしたでしょうか?
すでに7artisanのレンズを使っていることもあり、価格に見合わないクオリティにはなるだろうなと思っていましたが、想像以上に高水準でまとまっていて、質感といい写りといい、とても良いレンズなのではないかと思います。
F4〜F5.6くらいで撮るとものすごくいい感じに撮れますし、ほとんど歪まないし、逆光状態でも思っていた以上に耐えるし、ボケ味も優秀。ポートレートだけでなく風景もこれでいいんじゃないかという気がしてきました。
ほんと、8000円切る価格でこんなレンズが買えるとか、どうかしてるとしか思えません。
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