この秋登場のOS X El Capitanに4つの日本語フォントが新追加
新iOS、新OS Xが発表されました。それを受けて多くのApple関連ブログなどで話題が取り沙汰されています。大幅にがらっと変わるわけではないですが、個人的にはなかなか楽しみな内容。
で、今回この新OS X「OS X El Capitan」に、新しく日本語フォントが追加されることが明らかになりました。しかも4書体。
一昨年公開されたOS X Marvericsでも、日本語フォントが新規追加されたのは記憶に新しいところ。
本来であれば有償となるフォントが、OSをアップデートするだけで使えるようになるのは嬉しいかぎり。デザインの際にも便利ですね。
新追加される4書体
今回追加されるのは、以下の4書体。
クレー
「クレー」はフォントワークスによる楷書系硬筆体フォントです。
硬筆の筆記具で書いたようなアクセントのあるもので、普通の楷書体や教科書体とはまた違った雰囲気ですね。
筑紫A丸ゴシック
「筑紫A丸ゴシック」もフォントワークスによる丸ゴシック体フォント。筑紫フォントはフォントワークスのフラッグシップとも言うべきシリーズですね。
ふところを絞ったデザインなのが特徴。なかなかの読みやすさです。
筑紫B丸ゴシック
上の「筑紫A丸ゴシック」の姉妹フォント「筑紫B丸ゴシック」も追加されます。そこまで大きな違いがあるようには見えませんが、実はひらがな、カタカナ、英語が違うんですね。こっちのほうがちょっと崩してあって、癖がある感じ。
游明朝体+36ポかな
「游明朝体+36ポかな」は、字游工房によるクラシカルなかな書体。Marvericsで追加された游明朝体と合わせて使うことができます。大正時代に制作された見出し向けサイズの金属活字をベースにデザインされたフォントです。
日本らしさのあるフォント
今回明らかとなった新追加の4書体ですが、全体的にどこか日本らしさを感じるフォントが選定されたなーという印象。
游明朝体+36ポかなはもとより、クレーの手書きっぽさ、筑紫丸ゴシックは明朝のような和の雰囲気と伝統性をどことなく感じさせるところなど。
特に筑紫丸ゴシックは、かわいい感じがあるのに、そこはかとなく大人っぽさを併せ持っていて、日本語フォントでギャップ萌え選手権があったら、確実に上位入りすること間違いないよなーと。
いずれにせよ、WebデザインやDTPデザイン、プレゼン資料といったもののデザインにおける幅がまた広がるのは確実。秋のOS登場が待ち遠しいですね。