キー局5社共同の無料見逃し配信サービス「TVer」のティーザーが公開
サービス開始まであと3ヶ月ほど。日テレ(NTV)、フジテレビ(CX)、TBS、テレ朝(EX)、テレ東(TX)の民放キー局5社が共同でスタートする無料見逃し配信サービス「TVer (ティーバー)」のティーザーサイトが公開されました。
この話が出た当初は、スタートだいぶずれ込みそう、とか思ってましたけど、流れ的に見ると予定通りになりそうですね。
2015年4月頃に、日本民間放送連盟の会見で情報解禁され、一部で話題になっていましたが、いよいよ10月からの配信に備え、ティーザーサイトを公開、「TVer」というサービス名も公開されました。
ティーザーサイトでは、このサイトの公開に関してのプレスリリースと、一般ユーザーがサービス開始時に案内を受け取れるメールアドレスの登録が可能になっています。
この件に絡んでいる各局は、すでに独自のネット配信プラットフォームを持っていて、それぞれサービスは稼働中なわけですが、この「TVer」は各社共通のポータルサイトとしての扱いになるそうです。
なんか場合によっては各社オンデマンドサービスへの導線でしかないんじゃ・・・という気がしないでもないんですよね。まだ詳細なサービスフローが見えていないので、何とも言いようがありませんけど。
4月の発表時にわかっていることとしては、現在テレビ放送におけるゴールデンタイム(19時〜21時)とプライムタイム(21時〜23時)の番組を、一部この「TVer」上で無料配信するということ。配信期間はテレビの本放送終了後1週間程度になるそうです。
また、無料配信ということで、配信される番組には全てテレビ同様のCMが差し込まれます。CM飛ばしなど早送り操作はできない仕様になっているとのこと。
視聴環境はPCの他、タブレット、スマホが想定されていますが、今のところ専用アプリがリリースされるかなどは明らかになっていません。スマホからのインターネットアクセスが激増している昨今、アプリを出さないほうがどうかしてるとは思うんですが、割りとこのアプリの有無が、「TVer」そのもののその後に深く関わってくると思うので、関係各所には頑張っていただきたいところです。
現時点では一部番組ということですが、この辺りタレントの権利関係から事務所がごねてるケースがほとんどなんですよねぇ。あとは番組出演の契約上、二次使用がらみのところで、ネット配信が組み込まれていいないために使えないとかそういう感じ。契約結び直せばいいじゃないって気もするんですが、存外嫌がるケースが多いんですよ。
まぁ、そのうちそうした部分というのは解消されていくとは思うんですが、それまでこのサービスが保つかどうかという懸念もあるので、各局及び運営会社は「TVerリリースしたぜー! イェーイ!」なんて言ってないで、次々と新しい戦略・戦術を立案・実行して、一般ユーザーに深く浸透するサービスにしていってください。