Twitterがダイレクトメッセージの上限文字数を事実上撤廃
Twitterと言えば140文字の制限というルールは誰もが知るところ。
ところが、2015年7月を目処に、ダイレクトメッセージに限って140文字から10000文字まで送信できるようになることが発表されました。
一気に約72倍の文字数まで引き上げられ、事実上ダイレクトメッセージの制限は撤廃されるも同然となるわけですねー。
発表されたメッセージの文字数制限撤廃は、具体的な日時こそ明らかにはなっていないものの、すでに開発者向けサイトでは、サードパーティアプリの提供者はAPIを修正して新ダイレクトメッセージに対応するよう求めている状況。
7月に入ってすぐにでも、撤廃される可能性がありそうですね。
目指すはメールの代替?
さて、ここに至っての文字数制限の事実上の撤廃。
果たしてTwitterはダイレクトメッセージをどのような方向に持っていくつもりなのか?
この手のプライベートなやりとりができるツールという点では、現時点だとFacebookの「メッセンジャー」に大きくリードされている状況。
Google Playでは10億回のダウンロードを達成し、テキストだけにとどまらないコミュニケーションツールとして進化を遂げています。
ただ、Facebookのメッセンジャーは、どちらかと言えばリアルタイムなコミュニケーションに重点を置いているところがあるんですよね。
テキストメッセージもどっちかといえばチャット的な使い方になっちゃう。
そこで有り体に考えれば、文字数の制約を取っ払うことで、Twitterとしてはダイレクトメッセージをもっとメール寄りのものにしたいのかなと。
Facebookのメッセンジャーも一時期、独自のメールアドレスを付与して、メールとして利用できる方向へ振ったことがありましたが、Facebookの仕様上、メッセージが入ると、ブラウザ上ならメッセージのウィンドウがすぐに表示され、結局チャット的使われ方しかされないということもあって、結局その方向性はほとんど消えたも同然。
しかし、Twitterの場合、割りとゆるやかでリプライにしろDMにしろレスポンスの速さはあんまり求められていないし、求めることもないわけです。
そういう意味でTwitterは、よりプライベートに特化したメールの代替になりうるものなのかもしれません。
先日、ダイレクトメッセージを誰からでも受信できるようにする機能が復活したことはお伝えしましたが、今回の文字数制限撤廃もこの流れだとすれば、完全にプライベートに絞ったメールの代替として、あるいは誰からでも受け取れるビジネスも含むメールの代替としての利用を、ユーザー側で選択してできるようにするためのものとも考えられます。
いずれにしても、Twitterとしてもメッセージング機能を、これまでのものから進化・差別化させるという思惑が必ずあるはず。
案外、Facebookのようにダイレクトメッセージを切り分けてメッセージングアプリにしてしまったりするかもしれませんね。