エックスサーバー、Xserverビジネスで「PHP 8.0」を導入
WordPressは5.6以降がPHP 8.0に対応
エックスサーバー株式会社が提供するレンタルサーバー「エックスサーバー」と「Xserverビジネス」において、PHPバージョンの最新版である「PHP 8.0」系統の導入が行われました。
PHP 7.4以前よりも安定した動作を可能になるよう最適化されたバージョンの登場です。
対象となるのは個人向けレンタルサーバーである「エックスサーバー」の全プランと、法人向けの「Xserverビジネス」の全プラン。2021年7月13日より提供を開始しています。
当ブログメディアで使用しているCMS「WordPress」は、2020年12月にリリースされたWordPress 5.6以降からPHP 8.0に対応しているので、問題なくPHPバージョンのアップデートが可能。・・・と言いたいところなのですが、WordPress本体が対応していてもPHPバージョンのアップデートはすべきではありません。
そう。本体だけでなく、導入しているWordPressプラグインやテーマがPHP 8.0に対応したものになっていない場合、エラーとなってしまうためです。
試しにエックスサーバーの管理パネルから、別ドメインのPHPバージョンを8.0系に切り替えてみたところ、ものの見事にエラーとなり、WordPress管理画面にアクセスできない状態になりました。
原因はWordPressプラグインの「Search Regex」。
使用頻度は低いものの、強力な検索と置換の機能を利用できるようになるプラグインなのですが、最終更新はおよそ8ヶ月前。
検証済みのWordPressバージョンは5.6.4で、PHPバージョンも5.6またはそれ以降となっていますが、PHP 8.0系ではエラーとなってしまいます。
すでにこのエラーについては開発者も把握しており、次バージョンにて修正されることが決まっています。現在、その修正を施しているベータ版が配布されています。
これはあくまでも当ブログメディアを含む運用サイトでは使用プラグインを絞っているため、エラーになったプラグインがひとつだけという話であり、運用環境によって他プラグインやテーマでエラーが出る恐れがあるので、今すぐのアップデートは極力控えておいたほうが無難と言えるでしょう。
エックスサーバーでも以下のように言及しています。
PHP 8.0 に切り替え後、正常に動作しなくなった場合について
ご利用のプログラムによっては PHP 8.0 への対応が不十分で、PHP 8.0 に変更してしまうとウェブサイトが正常に動作しなくなってしまう可能性があります。PHP 8.0 のご利用に際しては、バージョンを変更したのち、ウェブサイトが正常に表示されるか必ずご確認ください。
PHP 8.0 に切り替え後、ウェブサイトが正常に動作しなくなった場合、PHPバージョンを切り替え前のものに戻してください。
PHP 8.0 導入のお知らせ
劇的な高速化、安定化が約束されているわけではないので、アップデートは慎重に行いましょう。