「国立国会図書館サーチ」を眺めているとテレビ屋時代を思い出す件
ついぞ先週に正式版公開された「国立国会図書館サーチ」。
国立国会図書館と言えば、国内の遙か昔から現在までありとあらゆる書籍・雑誌・新聞などなどが収蔵された、ある意味、日本でもっとも「知」が集結した施設です。
そんな国会図書館に収蔵された膨大な知の結晶を、国会図書館に出向かなくてもサクリと検索できるんですから、すばらしい以外の一言もありません。
それにしても、このIT化された時代にいままで探せなかったの? って思われそうですが、全然そんなことはなくて、今から8年くらい前の段階からネットでの検索ってのはできてたんですが、正直言って今回正式公開されたものと比較したら天地の開きがあるほど使いにくいものだったんですよね。
一応検索はできるものの、検索結果も満足行くものではありませんでしたし、せいぜい当たりを付ける程度の使い方しかできませんでしたからねぇ。
で、思い出しちゃうのがテレビ屋の頃のこと。
番組制作を行う上で情報の裏取りやらなんやらするのに、専門書やら文献資料のたぐいやらを探すことは頻繁でしたし、ネタ探しをするのにありとあらゆる雑誌のバックナンバーをひもとくことも常でした。まぁ雑誌については大宅壮一文庫というところへ行ってましたけどね。
国会図書館ってのは、確かにありとあらゆる紙媒体が揃っているわけですが、すごい困るのが待ち時間だったりします。
本のタイトルを申請してだいたい30分くらい待たされて、ようやく書籍の現物を拝むことができるシステムでした。しかも1度に出してもらえる冊数はたったの2冊。
テレビ屋の頃は本の中からごく一部、望んだ情報が載っているかも・・・なレベルで情報を漁っていましたから、この制限と待ち時間はもの凄いネックでしたよ。
テレビ屋ってホント時間がいくらあっても足りませんからねぇ・・・。
しかも、そっから本の中身をコピーしてもらうなんてことになると、さらに待ち時間が加算されて・・・。ええ、もうそりゃあえらいことになるわけです。探す内容によっては1日まるっと使い切ることも多かったですし、場合によっては週4日通い詰めになることもありました。
今思うとホント非効率だったなぁ。
まぁ、そんな待ち時間に国会図書館本館2階にある食堂で安くてそこそこ美味しい定食を食べるのが好きだったのは良い思い出なんですが。
でも、今回正式公開された「国立国会図書館サーチ」は、会員登録してログインすれば、そうした非効率加減もだいぶ解消されるようで、国立国会図書館のコピーサービスなんかもウェブ上から申込みできるようになったみたいです。
いやしかし、ホント当時こんなシステムができてたら超便利だったのになぁ。
今の人たちはだいぶラクできるんじゃないでしょうかね。まぁ探す手間が省ける分、他でめちゃくちゃ手間掛かるようなことしてるとは思いますけど。
んで。
まぁこっからは割とどうでもいいというか、個人的なことなんですが、国会図書館ってホントにどんな本でも収蔵するの? っていうのを確かめるために、試しに自分の名前で検索してみました。
まぁいわゆるエゴサーチってやつです。
出てきたwww
著者として名前が出ている2冊のみですが、しっかり出てきましたよw
改めて著者として自分の書いた本が、いろいろ苦労した想い出ばかりの国会図書館に収蔵されてるという事実に、なんかいろいろな感情がないまぜになってきます。
というか、これから数十年先に、もしかしたら遠い昔のWebってこうだったんだぜ的な文献資料として誰かが引っ張り出すことがあるのかもしれないとか思うと胸アツですw