さらなる剃りへ! 肌への優しさを追求しまくったジレットフュージョン プロシールド
男子ならばある程度の年齢になるとヒゲソリってやりますよね。
ヒゲソリの何が大変って肌へのダメージなのですよ。肌に傷がついて、肌が荒れて、もうホント目も当てられないことになるわけです。
今回、ジレットフュージョンシリーズに、そんな状態を防ぐ新製品が投入されるということで、発表会&先行体験会に行ってきました。
100年以上の歴史を誇るジレット
いや、全然知らなかったんですけど、ジレットってものすごい長い歴史を誇っているんですね。創業から今年で、なんと115年を数えるそうです。
実はジレットってT字型替刃式安全カミソリの元祖。
アメリカの実業家にして発明家である、キング・キャンプ・ジレットによって1901年に生み出されます。
このダンディーなオジさんがキング・キャンプ・ジレットです。
それまでのカミソリは、現在も床屋で使用されるカミソリのように1枚刃のシロモノ。刃の交換という概念はなく、使用するたびに清潔に洗い、さらに切れ味を保つために研ぎなどのメンテナンスが必要なものしかありませんでした。
こちらは当時開発され、1902年に申請された替刃式安全カミソリの特許。
現在の高級カミソリにもこのタイプのものはありますが、100年以上前にこのスタイルを作り上げてしまうとは、なんとも舌を巻く天才ぶりだと言えます。
調べてみると、最初のうちは全然売れなかったそう。
しかし、飲料などのおまけとして無料配布するという戦略で、1904年に9万本のカミソリと12万枚の替刃を売り上げたそうです。
その後、第一次大戦従軍兵のために350万本のカミソリと3600万枚の替刃を、当時の米政府から受注。これを契機に世界最大のカミソリメーカーに成長します。
そして、それから100年余り。2006年に5枚の刃を持つフュージョンシリーズが登場しました。これ当時はかなり話題になりましたよね。僕も買いましたもん。
さらに4年後の2010年にはプログライドが登場しました。プログライドは医療用メスよりも細い極薄の5枚刃を搭載し、それまでのフュージョンシリーズとは比べるべくもない快適な剃り心地を実現しました。
さらに4年後の2014年、新たにフレックスボールという発明を、プログライドに搭載しました。
前後の首振りだけでは不十分と考え、さらに左右への動きを実現できるようにしたというわけですね。これによって三次元的な動きが可能となり、より肌への密着度を高めることで、剃り残しを極力抑えるカミソリを世に打ち出しました。
ジレットフュージョンはさらなる進化へ
いや、もうここまででも、110年あまりで飛躍的なまでの進化を遂げたことが、これでもかとわかるジレットフュージョンシリーズ。
正直、これ以上の進化とか難しいだろう・・・と思うところなんですが、さすがはジレット。さらなる進化を重ねちゃうんです。
必要なのは肌への優しさ
シェービングの課題は何か?
そこをしっかりと把握するべく取られたアンケートがあります。
このアンケートには突出した2つの回答があります。それが、
- カミソリ負けする / 剃ったあとの肌がヒリヒリする
- 剃り残しが出てしまう
というもの。このことから「剃り残しをさらになくし、それでいて肌に優しい剃り心地を実現する」ことができるのではないかと考えます。
シェービングの回数ってどのくらい?
そもそもカミソリって要は刃物を顔の上に当てて滑らせています。となると必然的に肌はどうしても傷ついちゃうんですよ。そこで気になるのが、1回のシェービングでどれくらいストロークがされているのか? という点。
そこで、ちょっとおもしろい実験映像が公開されました。
これは実際にストロークしてもらうところを撮影し、ストローク回数を計測してみたというもの。左の白い数字がストロークした回数、右の黄色い数字が一度ストロークした箇所を再度ストローク(リストローク)した回数になります。
通常、ストロークって何回くらいか? を尋ねると、大方30〜40回という回答になるそうなんですが、実際の回数は果たして・・・。
なんと、回答された回数を遥かに上回る数字。単純なストロークだけなら、だいぶ近い数字ではあるものの、リストロークの回数が尋常じゃありません。
しかもリストロークするとき、肌を守るべきシェービングクリームは最初のストロークでなくなっているので、そりゃ肌も傷つくわけですよ。
でもね、これって致し方ないのです。特にヒゲが濃いとね余計に。一度のストロークじゃやっぱり剃りきれないんですもの。
ちなみに、このことから人は1度のシェービングで平均的に顔3つ分の面積が剃られていて、しかもそのうち2つ分は肌が守られていない状態で剃られているということがわかったそうです。
シェービングの習慣は変えられない
とまぁ、シェービングの実態というのが見えてきたものの、こうしたユーザーの習慣というのは、おいそれと変わるものじゃありません。肌を傷つけないようにするシェービングの方法へ全てのユーザーに覚えてもらうよりも、全てのシェービングから肌を守る、まったく新しいテクノロジーを搭載したシェーバーが必要だと結論付けられました。
4年の歳月が費やされた新製品「ジレットフュージョン 5+1 プロシールド」
新しいシェービングヘッド
プロシールド最大の特徴は、シェービングヘッドが全く新しい物になったという点。これまでのものは刃の上(後ろ側)のみにジェルスムーサーがついていましたが、プロシールドのシェービングヘッドには刃の上と下(前後)にジェルスムーサー(潤滑成分)が搭載されました。
上の模型で指し示されている黄色い部分が、ジェルスムーサーですね。
実物を見てもちょっとプラスチックのような見栄えで、触るとちょっと硬めなのですが、水に濡れることで反応して溶け出すようになっているとのこと。
ジェルスムーサーは肌を守る役割を担うものですが、こうして刃の前後に搭載されたことで、従来とは比較にならないほど肌を守ってくれます。
さらに、刃と刃の下(前)にあるジェルスムーサーの間にある黒い部分。これはマイクロフィンと呼ばれるもので、肌を引っ張ってヒゲを起こし、深剃りするための機構だそうで、これによって、より肌に優しく深剃りできるシェービングヘッドが完成したということなんですね。
素人考えでは、そんな大変だったのか? と思ってしまうようなところですが、刃の前後へのジェルスムーサーの搭載、マイクロフィンの実装は本当に難しく、実に4年の歳月を掛けて開発したというだけあって、担当者もいい意味でドヤァな笑顔で解説していたのが印象的でした。
肌への優しさはいかばかりか?
とは言え、本当にそんなに肌に優しいのか? という疑問がわきますよね。
そこで、会場に用意されていた黒板に対して、プロシールドを滑らせたらどうなるのか? というのをやってみました。
あいにく、従来製品がなかったので比較できませんでしたが、発表会で公開された動画では従来製品だと、あの黒板のイヤなキィィィィィッって音がなっていましたが、プロシールドだと静か。スーッという音だけ。確かにジェルスムーサーによってカバーされているようです。
実際にプロシールドの剃り味を体験
実際に製品を体験してみようということで、発表会では参加者それぞれに新製品のプロシールドとシェービングフォーム、蒸らしタオルと乾いたタオル、水桶、それとエプロンが1セット用意されました。
ってことで、実際に試してみたわけですが、確かに剃り味が違いますね。
この日はここへ来る前に普段メインで使ってる電気シェーバーで、ちゃんとヒゲを剃ってきたわけですけど、プロシールドで剃ってみるとさらにヒゲが剃り落とせました。
まぁ、電気シェーバーできれいさっぱりしっかり剃れるというわけではないので、当然といえば当然なんでしょうけど、何より衝撃的だったのは、ほんとに肌の上をスーッと滑らせるだけで剃れちゃうということ。
僕自身、電気シェーバーだけでなく、それこそジレットのカミソリを使って剃ることもあるんですけど、真新しい替刃に付け替えて剃るときと比較しても、切れ味が段違いすぎるんですよ。それでいて肌も傷つきにくいんだもんなぁ。
なんなんだろうコレ。いや、ジレットの技術力の高さに裏打ちされた製品だからってのは間違いないわけですけど、同じブランドでここまで差が付くものなのかと、ただただ驚いてしまうわけです。
肌弱い人でもこれなら安心かもしれない
今回、プロシールドとシェービングフォーム、それに替刃までまるっといただくことができたんですね。
こんな箱入りで、なんか凄いことになってるわけですけども、その後、これを使ってシェービングしてみてるんですけど、剃り心地は確かにいいですし、シェービング後もツルッとしていて、なかなかよい感じです。
僕はもともとかなり肌が弱いほうで、カミソリだとすぐに肌荒れしちゃうんですけど、今のところプロシールドを使ったあとの肌荒れは、ほぼないかなぁと。
もちろん最高の状態の切れ味を持った刃でなければ、その限りではないと思いますが、替刃交換などをきちんとしておけば、これまでのカミソリで肌荒れしてしまうような人にとって、安心のカミソリになりうるんじゃないかなと思います。