勤労感謝の日って元々は宮中祭祀だったのご存じですか?
本日11月23日は皆さんご存じの「勤労感謝の日」。まぁ仕事によっては、折角の祝日であっても休むことなく通常営業なわけですけど、暦通りお休みな方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
さて、そんな「勤労感謝の日」ってルーツを辿れば天皇家の宮中祭祀だったのってご存じでしょうか? 元のルーツは現在も行われている新嘗祭(にいなめさい)ってのがそれです。
日本は元来農耕国家ですから、古くから神々に五穀の収穫を祝う風習がありました。
収穫物は国家としてその1年を養う大切な蓄えですから、その収穫物を神々に勧め、感謝をするという行事が、約1370年前の飛鳥時代、第35代天皇・皇極天皇の御代から始まりました。これが新嘗祭です。
日本で旧暦を採用していた頃は、11月の2回目の卯の日に執り行われる宮中祭祀だったんですが、明治維新を迎えた6年後の1873年から日本でも新暦となり、その年の11月の2回目の卯の日が11月23日だったことから、この日を祝祭日として制定したそうです。
で、そっからさらに時代を下って終戦後。
1947年にGHQの占領政策の一環として天皇行事・国事行為から切り離され、新嘗祭としての祝祭日ではなく、「勤労感謝の日」として改められたという流れなんですね。
祝祭日としての制定自体は1873年からということで、たかだか140年ばかりしか経過してないわけですけど、ルーツそのものまで辿れば約1370年。なんというか日本スゴイ! っていう気になってきますなぁ。
とは言え、結構日本の祝祭日とかって、割と国家祭祀にルーツがあったり、関連しているものが多いんですけどね。こうやって紐解いて見てみると面白いもんですよ。