RWDの入門書「レスポンシブWebデザイン」(菊池崇氏著) を読んだよ

かつて所属していた会社の後輩から、Web Directions Eastの代表・菊池崇氏による著書「レスポンシブWebデザイン マルチデバイス時代のコンセプトとテクニック」を献本してもらいました。

ここ最近レスポンシブデザインが賑やかなわけですが、その入門書という位置づけの書籍のようです。

レスポンシブWebデザイン マルチデバイス時代のコンセプトとテクニック

レスポンシブWebデザインってなんぞや?

ざっくり説明すると、PCとかスマートフォン、それだけじゃなくタブレット、あるいはテレビなどなど、あらゆるデバイスから閲覧しても、最適化表示されるウェブサイトの制作手法のことですね。

単一のHTMLページを、ブラウザのスクリーンサイズを基準に切り分けたCSSによって、デザインを調整するというやり方を採ります。

よく勘違いしている人がいるんですが、ブラウザの幅に合わせてサイトのwidthがピッタリ可変するのはレスポンシブではないですよ。

献本してもらった本書は、そんなレスポンシブデザインについて、ASCII.jpで著者の菊池崇氏が自身の連載「ゼロから始めるレスポンシブWebデザイン入門」の記事をベースに大幅な加筆修正をした一冊だそうです。

レスポンシブはメリットだらけじゃない

僕自身はあんまり絶対レスポンシブというスタンスは取ってません。
レスポンシブデザインは、確かに端末をまたいで最適化しやすい制作手法ですし、コスト面でもデバイスごとに切り分けて最適化するより抑えられます。
しかし、本書ではほとんど触れられてませんが、情報アーキテクチャの面やデータ容量の面でデメリットがあるのも事実。

もともとフィーチャーフォン向けのキャリア公式サイトの企画・構築・運用ディレクターからスタートしていることもあって、そうしたデメリットの部分に目が行きやすく、可能ならばデバイスごとに最適化するほうがいいなと思っています。

もちろん、すべてがすべてデバイス別に切り分けて制作しなきゃダメ! だなんて言うつもりは毛頭ありません。
デバイスごとに切り分けて制作するのも、レスポンシブでマルチデバイスに向けて制作するのも、あくまで手法でしかないわけで、携わる案件の仕様や目的・役割などを吟味し、その結果で制作手法を選択すべきでしょうね。

デバイスへの最適化よりも、案件の最適解を優先しないといかんなと思います。

技術的な部分で参考になるところも多い一冊

僕自身のレスポンシブデザインへの向き合い方はさておき、本書について。

体としては技術書なので、掲載されているテクニックを読み込むと「ほうほうなるほどね」「これは実装してみたいな」と思うものが数多くありました。
その辺りについては、読む人によって違ってきますが、個人的にグッときたのは高解像度端末向けの画像周りのことだったり、レスポンシブタイプセッティング(文字サイズの可変)だったりですかね。

逆に「ん?」と思うところもチラホラありました。
ひとつは全称セレクタ(ユニバーサルセレクタ)かな。パフォーマンス低下につながるからっていう理由であんまり推奨されてないはずなんだけど。

それとソーシャルメディアボタンの最適化について書かれた項があったんですけど、これもちょっと・・・。Facebookのsharer.phpを使うのはいただけませんね。やっぱり今ならFeed Dialogにしたほうがいいし、Google+もインタラクティブ投稿を実装するのがいいと思いますよ。

このあたりはページ数の都合もあったのかもしれませんけど、ソーシャルメディア時代なので、もう少しページを割いて説明して欲しかったかな。
そういえば、Like Boxのレスポンシブ対応とかも書いてないですね。

やや否定的な感想も書いてしまいましたが、レスポンシブWebデザインを理解し、実装していくにはどうしたらいいのか、という流れをつかむのにいい一冊だとは思います。
特にHTML&CSSを理解しはじめたあたりの人には持って来いかもしれません。

自分のブログデザインをレスポンシブにしようかなーとか考えてるブロガーさんなんかも一読しておいたらいいんじゃないかな。

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