ブランデースプリッツァー講座(3)〜余すことなく使いやがれ編

まずは飲んでみた編ブランデーに漬けやがれ編に続く最終回となるブランデースプリッツァー講座レポート。

ひと手間くわえるとブランデーが激しく美味くなること、そしてそのひと手間がすごくかんたんな上、庶民のご家庭でもできてしまうということまではお伝えしたんですが、今回はそんなブランデースプリッツァーが、”作って” “飲む”だけじゃなく、余すことなく使い切れてしまうという話。

漬け込んだ皮を使いやがれ!

第2回レポートでも書いてますが、ブランデーにオレンジをくわえて作ったら、おおよそ1週間くらいでオレンジの皮は取り出します。
で、この取り出したるオレンジの皮。ゴミ袋に捨て・・・ちゃーいけません! こいつはしっかりと使い切ってやらないかんのですよ。

ブランデーにオレンジの風味がうつるのと同じように、オレンジにもブランデーの味と風味がしみこんでいるのです。こいつを捨ててしまうなんてもったいない。もったいなさすぎる。

というわけで、Resonance(レゾナンス)のグランシェフ・長澤宣久氏が、ブランデースプリッツァーのブランデーとオレンジを余すことなく使い切るレシピを教えてくれました。

というわけで、まずはオレンジの皮を使ったレシピから。

オレンジシュガー

オレンジシュガー

オレンジの皮を使ったオレンジシュガー。これは作り方も凄いかんたんです。

まずは、密閉ビンから取り出したオレンジの皮をよーくカラッカラのカリッカリになるまで乾燥させます。

カリカリのオレンジの皮

こんな感じ。

あわせてバニラ棒っていうバニラの種入りさやがあるんですが、これも種を取り出してさやもよーく乾燥させておきます。

で、乾燥できたオレンジの皮、バニラのさや1本と、そしてさやから取り出した種。ここに砂糖を適量、フードプロセッサーにかけて粉末にすれば完成。
ブランデーがしみこんだオレンジの風味を感じられる砂糖となるのです。

紅茶に入れていただきましたが、オレンジの風味が紅茶にマッチしてとても美味ですよ。コーヒーに入れても美味しいかも。

漬け込んだオレンジの実を使いやがれ!

続いて、ブランデーに漬け込んだオレンジの実を使ったレシピ。
これはいくつかレシピがあるので、ダダッと紹介。

オレンジのプリンと抹茶のエスプーマ

オレンジと抹茶のエスプーマ

これはブランデーに漬けたオレンジの実と皮の両方を使うレシピですね。

作り方はだいたい普通のプリンと同じ。ちょっと違うのは、プリンにオレンジの実と皮を入れるという点でしょうか。写真のように容器にプリンとなる液体を入れてカットしたオレンジの実と皮を入れればOK。

DSC_0075

プリン単体で食べても美味しいんですが、抹茶のエスプーマという生クリームに抹茶パウダーを入れて泡状にしたものと一緒に口に入れるとこれが新発見。オレンジと抹茶って合うんですねー。すごい美味しいです。

オレンジマーマレード

オレンジマーマレード

オレンジを使ったレシピと言えば定番じゃないでしょうか。マーマレードです。

っていうか、マーマレードってそもそもオレンジで作ったもののことを言うんじゃないの? と思っていたんですが、マーマレードってのは柑橘類を使ったジャムの総称なんですね。オレンジ以外にもゆずやグレープフルーツのマーマレードも代表的なんだとか。

これは、ブランデーに使ったオレンジの実と別に、ブランデーには漬けていない生のオレンジも用意する必要があります。

オレンジマーマレード

皮ごと輪切りにしたオレンジとブランデーに漬けたオレンジを鍋で3回ゆでこぼし、ひたひたの水で静かに煮ていきます。

柔らかくなったところでレモングラス、砂糖を少しづつ加えて、さらに煮ていき、粗いペーストにすれば完成。

フォアグラのムース

パンに塗って食べるのもいいんですが、今回はこれに加えてフォアグラのムースを添えていただきましたよ。
フォアグラとか普通のご家庭にはまずない食材なんですけどねぇw

いや、でもこれがめっちゃくちゃ美味かったのです。マーマレードの甘みとほのかな苦みがフォアグラにとってもマッチしてました。なんだろこれ。こういう食べ方があるんですね、世の中には。

にんじんのポタージュ オレンジ風味

にんじんのポタージュ オレンジ風味

続いてはにんじんを使ったポタージュ。これにはブランデーに漬けたオレンジの実を利用します。

なんか作り方まで書くと長くなるので割愛しますけど、ポタージュと言えばコーンしか思い浮かばない庶民な僕は初めて食べる味だったかも。

まぁよく考えてみれば、にんじんも糖度の高い甘さがあるものなので、コーンの代わりに使ってもおかしくはないのかなぁという気もしますけど。

ブランデーに漬けたオレンジはポタージュの中にカットした状態で入れられています。要はポタージュの具なわけですけど、甘さにあふれるポタージュといっしょに口にすると、これがまたアクセントになって良い感じ。しみこんだブランデーがじゅわっとしみ出てきて複層的な味わいが広がります。

アメリケーヌソース

アメリケーヌソース

うわー、なんかとってもセレブなメニュー・・・。だんだんと一般家庭じゃ無理じゃね? っていうレシピになってきてますねぇ。

まぁアメリケーヌソースってのはフレンチのソースの一種で、エビの殻を炒めて作るソースなので、作ろうと思えば作れるのかもしれませんけど。

詳しい作り方はだいぶ長くなりそうなので、こちらも割愛しますが、いただいた料理にはワタリガニ、車エビが使われていました。

で、この料理ではオレンジの実でもオレンジの皮でもなく、オレンジの風味がうつったブランデーが使われています。要は香り付けとして使っているんですね。

なのでメニューは違いますが、オレンジが漬け込まれたブランデーを、ソテーした肉や魚介に香り付けとして加えても美味しくいただけるかも。もちろん使う素材にもよるんでしょうけど。

ふーむ、トニックを加えて飲むだけじゃなく、こういう使い方もあるんですねー。

ブランデースプリッツァーすごいよ!

ブランデースプリッツァー

さて、そんなわけで全3回にわたってお送りしたサントリーイベント「つくって楽しい! ブランデースプリッツァー講座」のレポートですがいかがでしたでしょうか。

個人的にブランデーはあんまりなじみがなかったんですが、ちょうどイベントの前に、現在お仕事でご一緒している人が「ブランデーいいよブランデー」とすすめてくれたことで、亡き祖母がブランデー好きだったなぁということを思いだし、ちょうど興味が湧いていたので、今回のイベントに参加させてもらったわけですが、よもやここまで美味しいものだったとは。
むしろなんで今までスルーしてたんだろうっていうくらい。

ブランデーってお高いんでしょ? っていう印象もじゃましてたんですかね。

実際、VOに関しては1000円を切る価格帯で買えるというのに、印象が先に立って酒屋でも値段すら見ずにスルーしてましたから。っていうかVOは角瓶よりも安いんだもんなぁ。驚きですよ驚き。

安くて普通に美味しいのに、ウイスキーにはないひと手間を加えることで驚きの美味さになるなんてねぇ。またフルーティーな味わいも手伝って、とても女子に人気のアルコールになるんじゃないのかなぁという印象です。

もしかしたらハイボールに続くブームが巻き起こるかも・・・。そんな予感すら感じさせてくれましたよ。

もちろん家で作って飲むだけじゃなく、ブランデースプリッツァーが飲めるお店もあるので、足を運んで飲んでみるのもいいんじゃないでしょうか。

ただ、ちぃっとばかし店の数が少なすぎるかなぁ。まぁこれから打ち出していく飲み方だから仕方ないといえば仕方ないんでしょうけど。飲めるお店がもっと増えてくれればいいのになぁ。

兎にも角にも飲んで作って飲む以外のことにも使えてまったくもってムダも隙もないブランデースプリッツァー。要注目のブランデー新スタイル。ぜひお試し下さい!!

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