【富士通スマートフォン2013夏モデル内覧会】そうだったのか! ARROWS NX

docomoから発表されたばかりの富士通製最新スマートフォンは2端末がラインナップされていますが、まずはF-06Eこと「ARROWS NX」についてまとめてみました。

「ARROWS X」の後継機ということで、不安を感じる人もいるでしょうが、そんな不安感を吹き飛ばす機種じゃないでしょうか。

久々にdocomo端末触ってきたよ

ARROWS内覧会

当日開始前にサクリと上げた記事にも書いたように、ケータイ会議絡みのイベントはものすごく久々の参加だったんですよね。

ちょっと過去記事調べてみたら、3年前に行った「ケータイ会議内覧会」が最後でした。そりゃ久々だわ。

また、それと同様にdocomoの端末に触れるのも久々。
と言っても、こちらは別に数年とかの単位じゃないですが、昨年夏ごろにauのiPhoneを持つようになって、メイン使用はそっちになってしまっていたので、元々所持していたdocomo端末(T-01C)はモバイルデータ通信もOFFにして完全通話専用機(自宅Wi-Fi運用)にしてしまったので、あんまり触ってなかったんですよね。

まぁ、だからこそAndroidアプリ関連の記事も全然書かなくなってるわけですけども・・・。

すげーな! ARROWS NX

で、もはやdocomoのAndroid端末に関しては、所持端末からもわかるとおり激しく時代に取り残されておりまして、よもや時代はこんなところまで来てしまったのか! というのが率直な感想。

特に最初に会場に入って目についたのが、ARROWS NXのフルセグ視聴です。

docomo最新スマートフォンで唯一のフルセグ対応

タブレット端末である「AQUOS PAD SH-08E」を除けば、今季の最新スマートフォンでは唯一のフルセグ対応機なんですね、ARROWS NXって。

フルセグとワンセグのテスト

上は、実際に会場で確認できたワンセグとフルセグを並べたもの。

同じ番組を流していたんですが、フルセグに1.5テンポほど遅れてワンセグが追ってくる感じ。わかりやすく言うなら輪唱してるみたいな。

そもそもワンセグとフルセグってどう違うの? っていう疑問が浮かぶ人のために軽く説明すると、

地上波デジタル放送の周波数領域

地上波のデジタル放送領域というのは、上のように14個のセグメントで構成されています。このセグメントを束ねてデータや音声、映像を送出してるわけです。

ハイビジョン放送でない限りは、だいたい4つのセグメントで足りてるわけですが、まぁこうした複数(最大12)のセグメントを使っている放送をフルセグと呼んでいます。

逆にケータイやスマートフォンといった小型なモニターだと、ひとつのセグメントで事足りるため、分割されているうちひとつのセグメントが移動体端末向け用に割り当てられており、One Segment(ワンセグメント)放送からワンセグと呼ばれています。

ちなみに余った一つ(上の図だとグレーのセグメント)は予備として確保されているもの。

要すると、ワンセグの場合はたったひとつのセグメントで、映像・音声・データを送出するため、その分それらは圧縮されており、普通のテレビと比較して質が悪くなってしまうんですね。コマ落ちするとか、画像が乱れるとか音声が途切れるってのは、単純に電波状況の問題なので、それは決してワンセグのせいではありませんよ。普通のテレビだって電波状況に左右されますしね。

前置きが長くなりすぎましたが、そんな普通のテレビと同じフルセグ放送を、ARROWS NXでは視聴できてしまうのです。いや、これはホントスゴい。
技術的には特段スゴいことじゃないのかもしれませんが、今後さらにテレビ所有の考えが変わってくるんじゃないかなぁと思います。

これ、どこが一番危険視するってテレビメーカーですよね。確実に・・・。

だって、はっきり言って電波さえ届けば全然十分過ぎる質の放送を視聴できるわけですよ。よほど画面の大きさにこだわらなければテレビいらねーじゃんっていうね。

ワンセグ登場時でさえ、テレビいらなくね? って思いましたが、もうここまで来ちゃうと余計にそう思いますよマジで。

とは言え、ややちょっとした弱点もあったり。

ひとつは録画機能。ARROWS NXはテレビ番組の録画も端末でこなせますが、残念ながらフルセグの録画には対応していません。フルセグで録画を行うと、自動的にワンセグに切り替わってしまいます。

また、データ放送についてもフルセグ受信時には利用できません。
これは、単純に画面上のレイアウトの問題。ワンセグの場合は受信時に画面を縦向きにするとワンセグ専用のデータ放送領域が表示できますけど、フルセグのデータ放送領域のレイアウト上、実装できなかったそうです。一応、今後対応できるように研究はされているみたいです。

現在、各局データ放送領域の活用に力を入れてきているので、このへんはちと頑張らんといかんかもしれませんね。

5.2インチの大画面がスゴい

フルセグ対応に関連して、やっぱり際立った特徴とも言えるのがディスプレイの大きさ。
docomo最新スマートフォンでは最大となる5.2インチを実現しています。

5.2インチフルHD
携帯電話(F-06E) 製品情報 – FMWORLD.NET(個人) : 富士通 

もちろん、この大きさですからフルHDの解像度。高解像度で名高いRetinaに優るとも劣らぬ精細さは、かなり目を引くんじゃないでしょうか。

そうそう、ディスプレイといえば、最近よく聞くブルーライト。
このARROWS NXのディスプレイ、なんとブルーライトカットもできちゃいます。

厳密に言えばディスプレイそのものの機能というよりは、ヒューマンセントリックエンジンによるものではあるんですが、ソフトウェア的にディスプレイから出るブルーライトを薬30%軽減できちゃうんだそうです。
併せてブルーライトカットのメガネかけたら完璧に防げそうwww

バッテリー容量がスゴい!

そして、こちらもdocomo最新スマートフォンでは最大級。そうバッテリー容量です。

Android端末の大きな悩みがバッテリー容量の微妙さ。正直常に通信し続けることもあって、最新の端末でも1日保たないというのが悩みの種でした。

特に所有端末のT-01Cはバッテリーが保たないことに定評があったわけですが、まぁこれはたったの1300mAhしかバッテリー容量ありませんでしたからね。

ところが最新のARROWS NXでは、バッテリー容量3020mAh!
T-01Cの倍以上ものバッテリーが搭載されているわけです。これならモバイルデータ通信をONにしてても1日以上保ちそうじゃないですか。

ましてや、富士通ならではのヒューマンセントリックエンジンの省電力機能もありますから、余裕でいけちゃいそうですね。

1630万画素で圧倒的高画質を実現したカメラ

とうとう来るとこまで来ちゃったなぁというカメラ機能。

1630万画素という数字も驚きですけど、僕が知っている以前のFケータイ、Fスマホのカメラと比べてみると、絵作りのための機能が格段にレベルアップしてるんですよね。

まぁ、実際にいろいろなシチュエーションで自ら撮影したわけではないので、これすげーよ! と声を大にして言えませんが、かなり暗がりで撮影してみたところ、かなり変わったんだなということは実感しました。

また、今やフルHDで動画撮影できるのは当たり前ですが、こちらもなかなかすごかったですね。写真同様暗がりで撮ってみましたが、結構ちゃんと見られる明るさに補正されていたのは印象的。

ただ、ちょっと惜しいのがパンしたとき。CMOSセンサーならではですが、ちょっと速くパンするとぐわんとした歪みが出ちゃうんですよね。これってどうにもならんのだろうなぁ。。

そういえば、ARROWS NXの「N」ってなに?

ARROWS NX
携帯電話(F-06E) – FMWORLD.NET(個人) : 富士通 

ひとつ前のモデルとなる「ARROWS X」。これにNがついて「ARROWS NX」ということなわけですが、果たしてこのNってなんなのよ? と思う人もいるのではないでしょうか。

ちょっと違うよくらいの軽い感じでNってつけたんじゃねーの? と言う人もいそうですが、これにはしっかりと富士通さんの強い想いがあってのものだったりします。

NXのNは、「NEW」「NEXT」「NIPPON」の頭文字から取ったもので、言葉通り「新しい次の日本のスマートフォン」を意味してるんですね。

しかし、そこまでの決意であれば、信頼を損なってしまった前モデルの「X」をとって付けなくても・・・という気がしないでもないのですがねぇ。。。

とは言え、これはある意味富士通さんの宣言なのではないかと。
「X」を遺すことで、失敗をしっかりと見据え、改善し機能も追加し新しく世に送り出すことで、かつて損なった信頼を復活させるぞ! っていう。

まぁ、ホントのところはどうだかわかりませんが、長らくF端末を使ってきた身としては、そんな気概を感じてしまうのです。

まだまだ触りたりねー!!!

というわけで、どうにもこうにもざっくりとした感じになっちゃいましたが、内覧会で触ってみた限り、かなり良さげな端末。

しかし、実際すべての機能を体感したわけでもないので、はっきり言えばもっといろいろ試してみたいというのが正直なところでしょうか。

特にカメラ周りは撮影好きな自分としては、ゴリッといろんなシチュエーションで、いろんな被写体を撮りまくりたかったな。

とりあえず、発売は6月中旬に予定されており、今回はあくまでデモ機。
発売までさらなる磨きがかかることは容易に想像がつくので、発売後にまた店頭とかでじっくり触ってみようかなと思います。

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