ブランデースプリッツァー講座(1)〜まずは飲んでみた編
「ブランデー」と聞くと、こうガウン着ながら高層マンションの夜景を眺めつつ、片手にブランデーグラス持って、空いた手で猫を抱きながらみたいなベタなイメージ=金持ちが飲む酒という図式が頭の中に湧いてくるという、何とも貧しい発想な僕なんですが、サントリーさん主催の「つくって楽しい! ブランデースプリッツァー講座」というブロガーイベントにお招きいただきまして、東京丸の内にあるフレンチレストラン「Resonance(レゾナンス)」に行ってきました。
やばい場に合ってねぇ!
ちょっと遅れて参加したので、店内の写真が少ないんですが、いやー何というかめっちゃハイクラスな空間なお店。「ドレスコードいるでしょ普通に来たら!?」っていう感じで、普通にカジュアルな格好で行ってしまったことを激しく後悔・・・w
それに参加者のほとんどが女子ってことで、なんだかお兄さんのガラスよりも繊細な心はのっけから折れそうな状況です。
ブランデースプリッツァー講座開講
まぁそんな心と体の脆いおっさんの話はさておいて、本題のブランデースプリッツァー講座です。
ブランデーは世界的にポピュラーです
ブランデーに冒頭のような貧しい発想のイメージがまとわりついたのは今や昔のこと。
日本での市場はまだまだ少ないとは言え、世界的に見ると市場は伸張傾向にあり、アメリカやイギリス、それに本場のフランスを始めとして、世界各国でポピュラーな酒として飲まれています。
特にアメリカやイギリス、フランスでは新しいブランデースタイルとして、トニック割りやジンジャーエール割りなどがオシャレだと愛飲されているそうです。
元来はストレートで、手の体温によって温めながら飲むのが一般的だったブランデーですが、ポップに様々なスタイルで楽しむものとして飲まれるようになっていたんですね。
ちょっと知っておくべきブランデー
ブランデーは酒の分類としては蒸留酒にカテゴライズされるものなんですが、何を蒸留させたのかということはあまり知られていません。実はコレ、ワインを蒸留した酒なんですよ。主にブドウを原料としたワインを蒸留・熟成させています。
基本的にブランデーといった場合は上述通りブドウから作られたワインから蒸留したものを指しますが、これ以外にもリンゴから作られたアップル・ブランデーやサクランボから作られたチェリー・ブランデーも存在します。
歴史的に見ると、7〜8世紀頃にスペインでワインを蒸留したものが作られており、15世紀になるとフランスのコニャックやアルマニャックで本格的にブランデーの生産が始まっています。現代でもこの地方で作られたブランデーは世界的に名酒として知られるものが出てきています。
いわゆる高級酒というイメージが付いたのは、ルイ14世がブランデー保護の法律を制定したことによって、当時のヨーロッパ各国の宮廷で取り入れられ、ブランデーそのものが権力者の酒という地位を確立したことによるものではないかと思われます。
新スタイルのブランデースプリッツァー
世界的に新しいブランデースタイルが出てくる中、サントリーさんが一押しするのが「ブランデースプリッツァー」。
スプリッツァーとは白ワインに炭酸水を入れたシンプルなカクテルのことを指しますが、これをブランデーで、さらにもうひと味加えられたのがブランデースプリッツァー。
ブランデーに炭酸水(トニックウォーター推奨)を入れて、さらにカットされたフルーツを加えるというスタイルです。
加えるフルーツによってバリエーション豊富なドリンクスタイルであり、ただの炭酸割りにはない千変万化に味を楽しめるスタイル。
ブランデー自体、そもそもがブドウを主原料としたワインから作られているため、フルーツとの相性も抜群ですし、ブランデー単体でも芳醇な香りがフルーツによって、さらに瑞々しい香りへと変化します。
まずは飲んでみようじゃないか
というわけで、まずは飲んでみないと始まらない。
ブランデースプリッツァーの作り方は主に2通り。
- ブランデーを炭酸水(トニックウォーター)で割り、カットフルーツを入れる
- フルーツを漬け込んだブランデーを、炭酸水(トニックウォーター)で割る
前者はお手軽に作れますが、後者はまさに自家製といった感じのものですね。
今回は予めオレンジが漬け込まれたブランデーを使って作ることに。
密閉ビンの蓋を開けてみると、ブランデーにオレンジの濃厚な香り。わずか1日漬け込むだけでもこの変わりよう。飲むのが楽しみになってきます。
続いて氷が満たされたグラスに、ブランデーを柄杓で一杯注ぎます。
これにトニックウォーターを、ブランデーが1に対して3の割合で注ぎ、マドラーで縦に1回かき混ぜれば完成です。
「スプリッツァー」というかけ声で乾杯した後、グビリと一口。
美味ーーーーーーーーい!
これは美味しいですねぇ。漬け込まれたオレンジの香りもさることながら、オレンジの酸味がブランデーと溶け合ってフルーティーな味わいが楽しめます。
トニックウォーターの炭酸によって、より香りが引き立って感じられるのも良い感じ。
いやいや、これはいいなぁ。はまるなぁ。
これまでロックやストレートで飲むスタイルが一般的で、如何せんアルコール度数も高いですし、人によってはそれが理由でブランデーを躊躇う人もいるんじゃないかと思いますが、この飲み方は良いですよ。
割るだけじゃなく、フルーツの香りと味わいが加わることで、非常に飲みやすく仕上がっています。これは女子にオススメかもしれません。・・・ってだから参加者は女子が多いのかw
と、参加者の男女構成比について気づいたところで、今回はここまで。
次回のレポートでは、この自家製ブランデースプリッツァーの作り方編をお届けします。